2013年07月18日

神武

神武
安彦良和/徳間書店・中央公論新社

 日本の古代史ファンタジーマンガ。
 2巻(徳間書店版)で邪馬台の王宮に潜入した主人公ツノミは、己が祖母でもあるヒミコの痴態を見てしまう。逃走に失敗した彼は捕らえられて、暗殺者との嫌疑を受け拷問に掛けられる。

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「言え。ヒミコ様を殺せと誰に言われた!?」
「ち、ちがう! 殺そうとなんかしていない。俺は、ただ……」


 ツノミは駿河問い(もどき)に吊され、笞打たれ、身体を回され、吐血して苦悶する。

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 ご存じの通り、この駿河問いの拷問は江戸初期に考案されたもので、古代史に登場させるのは如何なものか。
 とはいえ、安彦氏の艶めかしい責め絵に、考証を問うなど無粋な真似か。

 しかし安彦作品の主人公は、本丸に潜入して捕まるのがお好きね。アリオンとか。
posted by 信乃 at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・男

2013年07月17日

Vanessa in Somalia

Vanessa in Somalia
by Skating Jesus

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 砂漠に不時着したアメリカ人女性パイロットが、テロリストに捕まって、電気責めや鞭打ちの拷問を受ける、全75枚の絵物語。
 現代風の拷問にはあまり興味が無いのだが、ポニーテールのお姉ちゃんがカッコいいので取り上げてみた。
 早々に「もうやめて……なんでも話すから」と屈するのだが、「自白はいらねぇ、もっと踊れや」と責め続ける鬼畜テロリストたちであった。

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posted by 信乃 at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・女

2013年07月04日

女囚無惨

女囚無惨
芝好夫
奇譚クラブ 昭和49年4月号 p220-235

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 同僚から女賊お絹の取り調べを依頼された吟味役与力・山崎又三郎は、漠たる疑念を抱いていた。
 この娘は本当に、盗賊の女房お絹なのだろうか?
 何かを隠しているのではないだろうか?
 女囚を責めることを好む山崎は、罪状を否認するお絹を尋問しつつ、彼女の素性を暴こうとする。
 山崎は気に食わぬ女囚を二人拷問蔵に呼び出し、些細な咎を理由に石抱きと木馬責めの折檻に掛けた。お絹に見せつけて脅すためであった。
 だが凄惨な拷問を目にしても、お絹は気丈に否認する。

「今迄わしは間違っていたらしい。やはり直接、身にしみないと、こたえぬとみえるな。お絹、今度は、その身体に聞いてやる」

 蛇責め、張り形責めに耐えきれず、ついに屈服したお絹は、自らの素性を白状する……。

    *

 気に入った女囚は、色責めに。
 羞恥心のない気に入らぬ女囚は、肉体的な責めを。
 ──という、吟味役与力の山崎又三郎ですが、山崎に嫌われて石抱きや木馬責めでいたぶられるような阿婆擦れ女囚に、私は憧れます。
posted by 信乃 at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代劇

2013年07月03日

姫君様御入牢

姫君様御入牢
小田桐爽 著 春日章 絵
裏窓 昭和37年4月号掲載 p180-187

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 大名・二階堂家の娘、雪は武芸達者で気丈なお姫様。
 剣術で負け知らずであった姫は、唯一自分を打ち負かした浪人に惚れてしまい、挙げ句被虐の喜びに目覚めてしまう。
 お忍びで町に出ていた姫は、女賊と間違われて町方に捕らわれるが、縄で縛られて恍惚となるほどであった。
 だが、牢屋敷で受けた拷問は、そんな甘い想いを打ち砕く苛烈なものであった。

 差図を待ちかねていたように、二人の牢屋下男が石を追加した。一枚が十二貫の伊豆石だ。
「ひい−ッ!」
 腰の後ろで括り合わされている両手の、白魚のような十指が、往生柱を掻きむしって激しく苦悶する。
 黒髪は無数の蛇のように乱舞し、石の上で、乳房の前で踊り狂った。


 石抱きの苦痛に耐えかねて己の身分を明かすが、戯言扱いされ、さらに責めは厳しくなってゆく。
 ついに、覚え無き罪を自白させられた姫は、市中引き回しの上、磔刑に処せられることになるが、あわやというところで……。

    *

 今から五十年も昔に書かれた、ツンデレ姫の甘々物語。
 お約束すぎるキャラとストーリーが心地よい。
 雪姫になりたい(笑)
posted by 信乃 at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代劇