2013年07月18日

神武

神武
安彦良和/徳間書店・中央公論新社

 日本の古代史ファンタジーマンガ。
 2巻(徳間書店版)で邪馬台の王宮に潜入した主人公ツノミは、己が祖母でもあるヒミコの痴態を見てしまう。逃走に失敗した彼は捕らえられて、暗殺者との嫌疑を受け拷問に掛けられる。

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「言え。ヒミコ様を殺せと誰に言われた!?」
「ち、ちがう! 殺そうとなんかしていない。俺は、ただ……」


 ツノミは駿河問い(もどき)に吊され、笞打たれ、身体を回され、吐血して苦悶する。

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 ご存じの通り、この駿河問いの拷問は江戸初期に考案されたもので、古代史に登場させるのは如何なものか。
 とはいえ、安彦氏の艶めかしい責め絵に、考証を問うなど無粋な真似か。

 しかし安彦作品の主人公は、本丸に潜入して捕まるのがお好きね。アリオンとか。
posted by 信乃 at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・男

2010年07月07日

伊賀の影丸

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 横山光輝 秋田書店

 主人公・影丸は、伊賀流の忍者であり、江戸幕府の隠密を務める。
 元締・服部半蔵の指令の下、仲間たちと様々な任地へ赴き、敵方の忍者と戦いを繰り広げる。

 お楽しみ拷問シーンがあるのは「地獄谷金山の巻」。
 甲府の地で隠し金山の在処をさぐっていた影丸たちは、正体不明の忍びたちから執拗な妨害を受けていた。
 仲間とはぐれ、単身捜査をおこなっていた影丸は、川を下っているところを敵に包囲される。水中戦を得意とする忍者に川の中へ引き込まれるが、息の切れる間際に捨て身の戦法で敵を倒す。
 しかし気を失った影丸は、敵の手に捕らえられてしまう。
 目が覚めた影丸を尋問する敵の首領。だが忍びが簡単に口を割るわけもなく、質問に対して質問を返す有様。笞で打たれても不敵な笑みを浮かべる影丸に、責めはエスカレートしてゆく。
 笞が折れるほど打たれた後は、逆さ吊りにされて水桶に漬けられる。水責めで失神しても、小突かれて意識を取り戻すと、再び責めが始められる。

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 何を隠そう、影丸は初恋の人だ。
 恋愛の対象ではない。「このキャラクターになりたい」と初めて本気で思ったのが、影丸だということだ。
 同時に「敵に捕まって責められるが必死に耐える」という状況に萌えるようになったのも、この作品がきっかけだ。
 影丸になって拷問されたい!という夢想を抱いた当時小学生の私は、自縛した上での逆さ吊りに挑戦したり、洗面器に顔を突っ込んで水責めに耐えるゴッコをしたり。それはまさに、私の趣味の原点となる体験だった。
 ちなみに、このマンガは姉から借りて読んでいたのだが、影丸拷問シーンのページには隠しようもないほど強い折り目がついてしまったので、姉は私の趣味に勘づいていたのではないかと思う……。

「伊賀の影丸」の拷問シーンで開眼した人は、私以外にもいらっしゃるようで、検索すると出るわ出るわ。
 中島梓の「美少年学入門」などでも取り上げられているが、こちらは影丸の同僚・村雨源太郎君の拷問シーンについて、熱く熱く語っている。
「弟が拷問されている様を、外で聞かされている兄」という、なかなかエロいシチュエーション。

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posted by 信乃 at 00:26| Comment(0) | マンガ・男

2010年06月26日

ファラオの墓

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 竹宮恵子/小学館フラワーコミックス 等

 古代エジプト。
 隣国のウルジナに祖国を攻め滅ぼされた、エステーリアの王子サリオキス。
 身分を知られぬまま奴隷に堕ちたサリオは、暴虐なウルジナ王スネフェルを討つべく、反乱の狼煙を上げる。
 だが、奸計により再び捕らえられ、スネフェルの執拗な拷問を受けることとなる。
「俺はムチ打つのに容赦はせぬ。それが美しい獲物ならなおのことだ。のたうつさまがなんとも言えぬわ」

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 ああ、サリオキスになって、スネフェルに鞭で打たれたい!
 背中の鞭跡を舐められて、乳首を摘まれてみたい……。
 このシーン以外でも、
 「いますぐに焼き印をおしておけ。それからむち50をくれて、朝まで広場でさらせ」
 とか、
 「むちキズとおれの名の焼き印でおまえのからだをうめつくしてやる!」などと、萌えセリフ満載。

 愛憎錯綜する二人の王子。特に、物語の進行とともに「浄化」されながらも破滅への道を歩むスネフェルが、悲しくも魅力的に描かれた傑作。
posted by 信乃 at 19:21| Comment(0) | マンガ・男